自らの意志と責任による言葉

「…もう止めろ、それと、言わせていただくとか説明させていただくとかいったい誰が使い始めたんだ、そういう妙な日本語は禁止せよ、貴様は誰かに許可を得たり誰かに依頼されて話しているのか? 自分の意志と責任で話しているのだろう? 言います、説明します、で充分ではないか」

 これは村上龍の『五分後の世界』という小説に登場する一節である。思えば、自分もこういう言い回しを無意識のうちに使っていることがある。特に仕事上のメールや電話のときなんかに。

 言わせていただきます、説明させていただきます、ご連絡させていただきます、ご確認させていただきます、お願いさせていただきます、ご報告させていただきます、ご遠慮させていただきます、いただきますいただきますいただきます。

 全然関係無いけど、Instagramのコメント欄を閉じてみた。良ければ良い、気に入らなければ何も無い。シンプルにそれだけでいいと思う。何かに強制させられているかのように見えるコミュニケーションには居心地の悪さしか感じない。